新しい時代の母親の生き方を「星読み」で考えてみた ~「役割の太陽」と「自分の太陽」の両立~

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こんにちは。mamanです。

日本の寒い地方にて、50代の夫、18歳の息子、16歳の娘と暮らしている、40代の母親です。

 

最近、あちこちで、「風の時代」に入ったとか、「水瓶座の時代」に入ったと言われていますよね。コロナ禍も、フェーズの変わり目の、大きなうねりの1つととらえられているようです。

著者 maman
ブログ ママンの書斎から
Twitter @mamannoshosai

 

新しい時代とは

 

「風の時代」「水瓶座の時代」…どんな言葉で表現するかはさておき、時代は大きく変容し、もとの世界に戻らないことは、誰の目にも明らかですね。

今、私達は、否が応でも、新しい世界に順応することが求められています。

 

新しい世界とは、「多様性」「個の時代」などの言葉に代表される時代です。

「自分を確立した個」同士が、互いを尊重しながら、ゆるやかにつながって生きていくような、そんな時代なのだそうです。

 

「豊かさ」の概念も、これまでの「物質的に多く所有すること」から、「物は少なく、ゆとりある暮らし」へと変わったり、「働き方」も、必ずしも組織に属する必要はなく、個として自由に働くことが認められたり…そういう時代になっていくと言われています。

 

しかし、「社会的な働き方の変化」については、テレワークやワーケーションなど、至る所で言及されているのですが、「家庭中心で生きる母親の生き方の変容」については、まったくといっていいほど、情報を見かけないんですよね。

 

私は長男が1歳の頃から、ずっとリモートで仕事をしていますが、気持ちの上では家庭を最優先にして生きているので、これからの新しい時代、「母親」はどういう心持ちで生きていったら時代の波にうまく乗れるのか、何か情報が欲しかったのです。

でも、ない(笑)。

ですから、「これからの新しい時代、家庭にコミットして生きている母親としては、どういう生き方を目指せば良いのか」ということについて、最近勉強し始めた西洋占星術をツールにして、自分なりに考えてみました。

 

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自分の太陽を生きる

 

「自分の太陽を生きる」とは、西洋占星術的な言い方で、「自分が心から目指す方向に向かって進んでいる・魂の願いを生きている」というような意味です。

 

よく、テレビの朝の情報番組や雑誌などで見かける「12星座占い」は、「太陽星座」つまり、誕生日から、産まれた時に太陽がどのサイン(星座)にあったか、ということから読み解いている運勢です。

 

しかし、本来、西洋占星術は、月から冥王星まで、10個の天体がその人に与える影響を総合的に読み解く学問で、太陽星座だけでは断片的な情報ということになります。

ですから、太陽星座の運勢だけを示しているテレビや雑誌などの「星占い」は、当たっていないと感じても不思議はないのですね。

 

私も、これまでのいわゆる「星占い」は、当たっていないと感じることが多く、見てもすぐ忘れる、あるいは、良いことだけを信じる、というような付き合い方をしてきました。

でも、自分の月星座を調べ、水星・金星・火星・木星、土星…と調べていくうちに、

「これは…当たっているかも!」

と思い当たる節がいくつもあり、俄然面白くなってきたのです。

 

しかし、そうは言っても、10天体の中でとりわけ大切なのは、やはり「人生のテーマ」を表す「太陽」なのだそうです。

※占星術家によっては、月星座を重視される方もいらっしゃいます。

 

西洋占星術では、「太陽を獲得していく」という言い方をすることがあります。

太陽が表す資質は、一生かけて追い求めるテーマなので、これまでの私が「星占いは当たらない」と感じてきたのは、まだ「自分の太陽を獲得する道の途中」で、自分の中に太陽の資質が充分に育っていなかったからなのかもしれません。

 

西洋占星術・基礎の基礎

 

ここで、少しだけ、占星術における基本的な要素をご紹介します。

※既にご存知の方は、どうぞ読み飛ばしてくださいね。

 

※ここから先の、天体やサイン(星座)、年齢域、ハウスに関する情報は、「星読みテラス」さんから引用させていただいております。

sup.andyou.jp

 

 

 

ホロスコープネイタルチャート【自分が生まれた瞬間に、10個の天体がどのハウス、どのサイン(星座)に位置していたかということを表す図】というものがあります。

 

インターネットで「ホロスコープ 無料」と検索すると、無料作成サイトがたくさん出てくるので、どなたでも自分の出生図(ネイタルチャート)を作ることができます。

※生年月日、生まれた時間、出生地などを入力する必要があります。

 

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↑ プリントアウトすると、このような感じになると思います。

 

このチャートから、

「自分が産まれた時、太陽は〇〇座にあったから、私の生きる目的は、〇〇座的な~なのだ」

というように読み解きます。

 

 

同じ日に産まれていても、朝に産まれた人と夜に産まれた人とでは、ホロスコープは全く異なるものになります。

ホロスコープのネイタルチャートは、一人ひとり、唯一無二のものなのです。

自分が産まれた瞬間の天空に、どの天体・どのサイン(星座)が、どのような配置であったかを表すこの図には、その人の生まれ持った資質の他に、魂の意図・人生の課題まで示されているというのですから、驚きですよね。

 

私は、身体の本能に委ねるしかない出産というものを通して、「人間は(どんなに文明が発達しても)動物であることが大前提であり、頭で考えたこと、目に見えるものだけですべてコントロールできると思うのは、人間特有の傲慢さなのだ」と感じるようになりました。

頭で考えた通りにはならない「出産」や「子育て」を通して、「人間は生き物である限り、自然や天体の動き、そういったものの影響からは逃れられず、理屈の通用しない、本能的な何かに突き動かされることがある」ということを身をもって感じてきたので、この西洋占星術の考え方も、スッと受け入れることができたのだと思います。

 

もちろん、ホロスコープはあくまで人生の青写真にすぎず、とらわれすぎては本末転倒です。自分の人生の創造には、自分の意志と行動力が最も大切であることを忘れてはならないと思います。

しかし、人生に迷った時に1つの指針となったり、答え合わせ的に読み解いて、自分の人生に肯定感を持てたり、あるいは軌道修正できたりするという意味では、自分のホロスコープは知っておいて損はないのではないかと思います。

 

 

10天体の表す意味

【太陽】自分らしさ

【月】ありのままの素の自分

【水星】知性・コミュニケーション

【金星】愛・調和

【火星】外に飛び出す時に必要なエネルギー

【木星】拡大・発展

【土星】制限・課題

【天王星】変革

【海王星】制限を超えて理想を拡大させる

【冥王星】破壊と再生・根本的な変容

 

天体の年齢域?

【月】  0~7歳 自分の心が安定する土台を作る

【水星】 7~15歳 知性やコミュニケーション能力を伸ばす

【金星】 15~24歳 大好きという感性を高める

【太陽】 24歳~34歳 人生の目標を見出す

【火星】 34~45歳 人生の目標を具体的に形にしていく

【木星】 45~57歳 自分のことも人生も受容できるようになる

【土星】 57~70歳 社会的な成果を生み出していく

【天王星】 70~84歳 今までの常識を打ち壊していく

【海王星】 85歳~死ぬまで 目に見えない世界につながっていく

【冥王星】 死後 魂の世界

 

12サイン(星座)の意味

【牡羊座】男性星座・活動宮・火【I am】

【牡牛座】女性星座・固定宮・地【I have】

【双子座】男性星座・柔軟宮・風【I think】

【蟹座】女性星座・活動宮・水【I feel】

【獅子座】男性星座・固定宮・火【I will】

【乙女座】女性星座・柔軟宮・地【I analyze】

【天秤座】男性星座・活動宮・風【I balance】

【蠍座】女性星座・固定宮・水【I desire】

【射手座】男性星座・柔軟宮・火【I understand】

【山羊座】女性星座・活動宮・地【I use】

【水瓶座】男性星座・固定宮・風【I know】

【魚座】女性星座・柔軟宮・水【I believe】

※「固定宮」は、「不動宮」と言う場合もあります。

 

英語で書かれた部分が、その星座の本質を表しています。

また、12のサイン(星座)は、男性星座・女性星座という2区分、活動宮・固定宮・柔軟宮と3区分、それから、火・地・風・水という4区分に分けられます。

これらの性質まで解説していると長くなりすぎてしまうので、気になる方は「星読みみテラス」さんなどへ飛んでみてくださいね。

 

12ハウスの意味

【第1ハウス】自分自身・個性・容姿・体質・生命力

【第2ハウス】お金や収入・生まれ持った資質と価値観

【第3ハウス】知性・情報・コミュニケーション

【第4ハウス】家・自分の居場所・帰る場所

【第5ハウス】自己表現・個人的な楽しみ・帰る場所

【第6ハウス】労働・奉仕・健康

【第7ハウス】結婚・パートナー・対人関係

【第8ハウス】遺産・相続・血縁関係・霊界

【第9ハウス】理想・専門的な学び・海外

【第10ハウス】人生の目標・使命・社会的な地位や役割

【第11ハウス】仲間・ネットワーク・改革・未来

【第12ハウス】潜在意識・実体のない世界・イメージ

 

ホロスコープには、12のハウス(部屋)の意味というものもあるんですよね。

どの天体が、どのハウス・どのサイン(星座)に入っているかで、かなりの組み合わせができ、その情報量は膨大です。

さらに、天体同士の角度(アスペクト)など、もっといろいろな要素が絡んでくるのですが、この記事では、そこまでは触れないことにしますね。

 

太陽が「家庭」の人生もある

 

例えば、私は「家庭」にコミットして生きていますが、ホロスコープでは、私の太陽は、結婚や家庭・パートナーシップを表す【第7ハウス】にあります。

また、行動力を表す火星も、家族や身近な大切な人を守るという性質を持つ蟹座に、しかもそれが人生の目標・使命を表す【第10ハウス】にあるのです。

ちなみに、試練や課題を表す土星も蟹座にあるので、今世の私は、とにかく「家庭」が使命であり、課題であり、テーマである人生のようなのです。

 

このことを知ったのは、ごく最近のことです。

にもかかわらず、占星術の知識などまったくなかった大学時代の私の卒論のテーマは「家族」でした。

これには、意識せずとも自然と導かれているような、これまでの人生の点と点がつながって線になるような、また、人生の伏線を回収したような感覚を覚え、鳥肌が立ちました。

 

大学卒業後は、一度はバリバリ仕事をする道に進んだものの、思うところがあり、努力して就いたその職を未練なくスッパリ辞め、25歳で結婚しました。

これは、「人生の目標を見出す」太陽の年齢域(24歳~34歳)とすっかり重なっていますし、「人生の目標を具体的に形にしていく」火星の年齢域(34歳~45歳)は、家庭中心で生きながら、家庭のこと、母親としてのアイデンティティをBlogで発信するということも始めました。

星の動きなどまったく知らなかった時期でありながら、何かに突き動かされるようにして「家庭」というものにどんどんコミットしていったのです。

 

もちろん、仕事をセーブしながら「母親」をアイデンティティとして生きる中では、自分の能力でお金を稼げていない、社会的に認められていないという思いにかられ、焦ったり、自信をなくしたりすることもありました。

 

でも今、「自分のことも人生のことも受容できるようになる」木星の年齢域(45歳~57歳)にさしかかったところで西洋占星術に出会い、自分のホロスコープを読んでみると、星のことなど何も知らなくても星の示すとおりに動いてきた自分に驚くとともに、

「私は自分の太陽をちゃんと生きてきたんだ」

「自分の人生はこれでよかったんだ」

と、答え合わせできたような、ホッとしたような気持ちになりました。

ちゃんと、自分の人生を受容できていく流れの中にいるんですよね。

 

私が前職を辞めたことに関しては、いろんな方から「もったいない」と言われてきましたが、女性の流産率の極めて高いハードな前職を続けながらでは、子ども達に出会えなかったような気がしているので、後悔はまったくありません。

 

「太陽を生きる」というと、社会的に仕事をして成功することというイメージを抱きがちですが、「自分の太陽を生きる」とは「こうありたい自分」を目指していくことであり、必ずしもそれがすぐにお金に結びつくとか、それで食べていけるということとは限らないようです。

もちろん、後からお金がついてくることはありますし、私自身もそうなれたらいいなと思ってはいますが…。

 

ですから、私のように、「家庭が人生の目的」「母親業が自分の太陽を生きること」という人生もあるということです。

私は仕方なく仕事を捨てて家庭に入ったのではなく、自らの意志で飛び込んだので、それが私の人生のメインテーマであるということについては、深い納得が得られています。

 

昔は、占星術の世界でも「女性は結婚すると、自分の太陽を夫に預けて月の生き方をしてしまう」などと言われることもあったようですが、パートナーに自分の太陽を預けて、自分はその光に照らされたり影になったりする月のような生き方は、これからの時代にはそぐわないのではないかと思います。

私自身も、自分の太陽を夫に預けているつもりはまったくありませんし、家族の犠牲になっているとも感じていません。あくまでも「私が主役の私の人生」の中の「母」という季節自ら選んで生きているにすぎないという感覚なのです。

 

月は「自分の本質(0歳~7歳までの自分)」を表すと言われますが、月は、地球の周りを回りながら、太陽の光を受けて満ち欠けする天体です。その意味では、月を主にした生き方は、どこか他人に委ねた生き方と言えるかもしれません。

しかし、人が一生をかけて追い求めるべきは、やはり、太陽のように「自ら輝く」ということ、そして「その光で周囲を照らすこと」ではないでしょうか。

 

確かに、「母親」を生きるということは、家族のサポートに徹する時間が主で、自分のためだけに自由に動くということには制限が多いものですが、私は、「家族を懸命にサポートしている今も、自分が主役の人生の1つの季節(本で言うなら1つの章)」だと思っているので、不思議なほど迷いがありません。

「自分の太陽を生きている時は迷いがない」とも言われますので、やはり、私の太陽は「家庭」にあるのでしょう。

 

そして、あと数年で子ども達が巣立っても、そのとき、私はまだ40代。

余力を残した自分で、元気に「次の季節(章)」に飛び込んでいくつもりでいます。

 

「役割の太陽」と「自分の太陽」

 

「子育ての季節」や、その在り方については、

 

・人生の若い季節に存分に仕事をし、やり尽くしたと感じてから家庭を持つ人

・仕事と家庭を平行してやっていく人

・早い時期に家庭に入り、若いうちに子育てを終えてから、人生の後半で自分のやりたいことに燃える人

 

など、いろいろなパターンがあると思います。

また、子だくさんの人生もあれば、今世では子どもは持たない人もいます。

これも、人の数だけ、それぞれの魂のプランがあるというだけのこと。

「良し悪し」も、「幸・不幸」もないので、他人と比べることには意味がありませんね。

 

それぞれの魂のプランを、「個」として自由に、誇りを持って生きていく…そういう在り方がこれからの時代の生き方であり、それは「母親」としての生き方にも当てはまるのではないかな、と思っています。

 

「母親」であっても、「自分の太陽」を生きる。

 

これからの母親は、家庭を明るく照らすという「役割の太陽」を生きながらも、「自分の太陽」もしっかり生きる。

 

「役割としての太陽」と「自分の太陽」の両立=新しい時代の母親像

 

これが、新しい時代の母親像を「星読み」で考えてみた、私なりの結論です。

 

みなさんの「太陽」は何ですか?